Alteryx Serverのユーザと権限について

Alteryx Serverのユーザと権限について

Clock Icon2017.12.19

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こんにちは、小澤です。

今回はAlteryx Serverのユーザの扱いについて解説します。

Alteryx ServerのユーザとStudio

Alteryx Server上でユーザがどのようなことができるかは、Studioの設定と密接に関わっています。 そこで、このStudioとの関連性でみていきましょう。

Studioとは

Studioは、Alteryx ServerのGallery上でワークフローを入れておくための箱のようなものです。 Alteryx Serverでは、ユーザ作成時に、1人1つずつのPrivate Studioが与えられ、そこにワークフローを保存していきます。

ユーザ権限とStudio

ユーザの権限は以下の4種類があります。

  • Curator : 管理者権限
  • Artisan : ワークフローのアップロードが可能な権限
  • Member : Studioないのワークフローの実行が可能
  • Viewer : Publicワークフローの実行が可能

このユーザ権限とStudioの権限が密接に関わっています。

Curator

まず、Curatorは管理者権限ですので、管理者ページにアクセスして様々操作が可能です。 管理者でできることは以下をご覧ください。

Artisan

Artisan権限を持つ人は、Studioへワークフローをアップロードできます。

Studioへワークフローをアップロードするといっても、どのStudioに対してでもアップロードできるわけではありません。 Studioごとに、権限が設定されており、Artisan権限を持つStudioにワークフローをアップロードすることになります。

これは、Alteryx Designerからワークフローをアップロードする際に保存先として表示されます。

デフォルトでは、アカウント作成時に作成されるPrivate StudioにそのユーザのArtisan権限がついています。

Member

Memberも特定のStudio単位で設定される権限となります。

管理者がユーザを特定のStudioに追加したり、Arisan権限を持つ人がユーザをMemberに追加したりできます。

Artisanが自身のStudioにMemberを追加するには、右上の歯車マークから「Settings」を選択して、 表示されたもののうち、Private Studioタブを選択します。

下の方にスクロールすると、Memberの追加や削除を行うための項目があります。

Viewer

Viewer権限では、どのStudioのワークフローにもアクセスする権限を持ちません。

Viewerが実行可能なワークフローは、Publicに設定されているもののみなります。 Publicなワークフローの設定は、以下のようにワークフロのSharingから行えます(この時特定のStudioから外れるわけではありません)。

付与された権限と関係性

さて、各ユーザの権限はどのように付与されるのでしょうか? 最初にユーザを作成した際にPrivate Studioも作成されると解説したため、すべてのユーザがArtisanのようにも思われます。

付与される権限

Curator

まず、Curator権限に関しては、デフォルトの管理者であるか、明示的に設定する以外でなることはありません。 管理者メニューのユーザ管理からCuratorか否かの設定を行います。

Artisan

実は、Artisan権限は必ずすべてのユーザが付与されるものでありません。 作成されるPrivate StudioでArtisan権限を手に入れるには、以下のような設定がされている必要があります。

Subscription Typeで「Paid」を選択します。 次に、Expiration Dateを設定することで、その期限までの間利用可能となります。

Member

MemberはArtisanが自身のStudioに追加することでなることができます。

Viewer

Viewerしか権限を持たないアカウント作成するには、先ほどのStudioの設定にて、Subscription Typeを「Free」に設定します。 これで、そのユーザはPrivate Studioへのアップロード権限を持たない状態になるため、Viewerのみの権限となります。

権限とアイコン

ユーザごとに表示されるアイコンは以下のようになっています。

  • Viewer : Viewer権限のみのアカウント。FreeになっているStudio以外には権限が付与されていない。
  • Member : Private StudioがFreeかつ、他のStudioに対してMember権限が付与されている状態。
  • Artisan : 自身のPrivate StudioがPaidになっている。
  • Curator : 管理者権限を持っている。

ユーザごとに与えることができる権限の制約

ユーザに権限を与える際、以下のような制約があるようです。

  • Artisan権限を持つStudioは1つだけ
  • Artisan権限を持つアカウントは、他のPaidなStudioのMemberになれない

Memberのワークフローへのアクセス

さて、最後に注意点があります。 Alteryx Server 11.7現在、MemberになっているStudioに含まれるワークフローのリストを表示するページはデフォルトでは無いようです。 そのため、

  • URLを教えてもらってアクセスする
  • Collectionにいれる
  • 設定されているDistrictからアクセスする

などの方法が必要になります。

CollectionやDistrictに関しては、今後そちらも紹介できたらと思います。

おわりに

今回は、Alteryx Serverのユーザの権限とStudio関連性を解説しました。

この仕組みを使ってどのように組織内で必要なアクセスコントロールを行うかは様々なやり方があるかと思います。 また、「現行の仕組みだとちょっと困る!」という場合にはコミュニティで要望を出してみるのもいいかと思います。

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